現時点では、化学セミナー、相対論セミナー、量子力学セミナー、関数解析セミナー、トポロジーセミナー(仮)が開催予定です。
以下開催予定のセミナーや候補のセミナーの内容について以下を参考にしてください。


また持ちネタセミナーの情報は下部にあります。


・化学セミナー
  使用参考書   物質の対象性と群論 今野豊彦著 
             量子論に基づく無機化学 高木秀夫著

  反応に関してやる予定。有機化学は暗記のイメージもあるが、なるべく暗記に頼らずに理解できるようにしたい。有機化学の教科書に載っているような反応の基礎(矢印、SN2など)を復習しながら、分子の軌道や対称性を考えて反応を説明できるようにする、というのが提案者の考え。思い浮かべるような有機化学のイメージではないかも。ペリ環化反応などをやれると面白いと思う。軌道についてもやれるといい。群論をつかっていろいろ理解したい。化学系セミナー開催されます。
→物性で使う群論になる可能性大。対象性を勉強する


・特殊相対性理論
  使用テキスト   相対性理論(物理入門コース 9) 中野薫夫著 岩波書店

  光速度不変の原理と相対性原理から出発。
  今までのガリレイ変換ではそれらが満足されないことが分かる。
  新しい慣性系同士をつなぐ変換、ローレンツ変換を得る。
  これは時間と空間をごちゃごちゃにする変換となっていてそこから、
  ・速度の合成則
  ・時間の遅れ
  ・E=mc^2
  その後はテンソルを使って定式化する。
  ・4元速度、エネルギー・運動量テンソル、電磁場テンソルなど。
        一般相対論の足がかりに


・量子力学
系の状態はシュレディンガー方程式をもとに確率的にしか知ることができない。
・不確定性原理
・無限に深い井戸型のポテンシャル中の粒子
・波束の反射
・トンネル効果
線形代数と密接に繋がっていて無限次元のベクトル空間を扱っていることに気づく。



・関数解析
   使用予定テキスト 朝倉物理学大系7 量子力学の数学的構造Ⅰ 新井朝雄・江沢洋著

関数解析は「関数を解析する」という意味ではありません。
関数解析の名前は、 FunctionalAnalasysの日本語訳に由来しますが、
Functionalは実は「汎関数or作 用素」という意味です。
だから、関数解析とは「作用素解析」だと思って頂けれ ばよいでしょう。
関数解析では主に無限次元のベクトル空間を扱います。
ただ単純に線形代数学の延長線上の分野だと思って頂いても構いません。
しかし、無限次元の空間を扱うとなると、もはや線形代数学の一般論が成り立たず、
どうしても解析学の力を使 わなければ議論できない部分が出てきます。

また、関数解析はフーリエ解析・量子力学・微分方程式論に関わりの深い分野です。
特に量子力学では我々の気付かない所で関数解析の恩恵を受けています。
というより、量子力学をやったことのある人は、自分の気付かない間に
関数解析を使っているはずです。


・トポロジーセミナー
内容は後ほど




上のセミナーの他に、提案されていたセミナーは次のようなものがあります。
今回は開催はされませんが参考までに。
○数学系
高校数学の延長と思ったままでは大火傷をするのが大学数学です。
よく分からない講義に疲れた心をリフレッシュすべく、楽しめる数学に触れてみませんか。
・グラフ理論
記憶に新しい四色定理の証明はこの新しい発想と、
コンピューターを必要とした。五色定理に関しては人間にも証明可能。
その他数々の応用が知られている。
・微分方程式
初期値と動き方が分かれば全てが分かる全知全能の理論かと思いきや、
三体問題などに関しては否定的に解決された。
コマがちゃんと回るのもこれを用いて説明されるらしい。
・群論
元々は対称性を記述するのに用いられた概念であり、
五次方程式が代数的に解けないことを示すために必要不可欠である。
しかし時を経るにつれよく分からない使われ方をするようになっている。
・数学基礎論
基礎だからと言って易しいことを延々とやると思えば大間違いである。
数学がどのように形成されているかを観察するのは非常に難しく、
これ自体を数学と呼べるのかどうかも未だによく分からない。
・類体論
かのフェルマーの最終定理を打ち破った奇跡の道具。
但し初学者には到底理解不可能な危険なモノ。
四年ほどしっかりと基礎を固めてから挑むべし。

○物理
物性、宇宙論、統計力学 物理系のテーマについてコメントがあります


○化学
理論的な無機化学 高木秀夫『量子論に基づく無機化学 群論からのアプローチ』名古屋大学出版会、2010

○地球科学
鉱物
  合宿所がある中津川市は鉱物的に非常に有名なところで、合宿所から徒歩5分程度のところに中津川市鉱物博物館があり、最近の合宿では希望者で見学をしています。また、合宿所付近で水晶を拾うこともできます。



また、一部で面白そうだと言われているテーマとしては、
はやぶさセミナー・・・・宇宙化学、岩石学などを絡めて学ぶ
場セミナー・・・・いろいろな場について勉強する
日本語セミナー・・・
      このチラシを読んでいる人は日本語のネイティブの人が大半だと思います。
      「象は鼻が長い」 という文も読んで意味はよく分かると思います。
      では、この文を文法的に説明してみようといわれたら、
      どう説明したらよいでしょうか?

      言語学素人のセミナー呼びかけ人の文法の知識は、
      高校で習った英文法程度です。

      英文法の知識を援用しても、この文は文法的に説明することはできません。
      (主語はどれでしょうか?「は」と「が」の違いってなんでしょうか?)
      高校の数学教師出身の方の書いた有名な本を読みながら、
      日本語について考えてみたいと思います。

      三上章『象は鼻が長い—日本文法入門』くろしお出版、1960




・持ちネタセミナーでは、
  複素関数入門
  地球科学について
  結晶と群論について
をテーマに3人の方に発表していただきます。
特に複素関数入門と地球科学についてはアブストラクトをいただきましたので、以下に載せます。
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タイトル:複素数は実在するのか? ー複素関数論入門ー

アブスト:
はじめて複素数を知った時のことを思い出してみると、
なんだかズルいというのか、人工的にこしらえた感じの
違和感を強く覚えた記憶があります。
複素関数論を初めて勉強した時にも、
理論の余りのはっきりとした美しさに、
自然の美しさというよりも、
原色のぬり絵のような印象を受けました。
(例えば、連続関数という概念の自由奔放さと比べてみて下さい)

しかしながら、数学や物理の勉強を続けていると、
必然的に複素数とあちらこちらで出くわします。
世の中を知るにつれ、複素数は、数学的な自然や
現実の自然現象に潜む構造を実にうまく取り出したものだ、
と畏敬の念を覚えるに至りました。

そのようなことを、複素関数論の標準的な話を
通して表現してみたいと思っています。

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「岩石学って何?」

地質学や岩石学と聞くと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
野外を歩き回って石をハンマーで叩いて何やらニヤニヤしている...
おそらく数学や物理の人達から見ると遊んでいるように見えるのではないでしょ
うか?

はい,遊んでます.
しかしやはり研究もしています.

今回の持ちネタセミナーでは,私が普段何をどのように研究しているのかを1つ1
つ紹介したいと思います.
地球科学というのは有る意味では総合科学ですので,
物理,数学,化学,生物学などあらゆる分野の知識を応用して研究しているんで
すよ.
その中の地質学は以外と地味ながらも最新の分析機器なんかを使ったりもしてい
ます.

地質学なんてあまり興味の無い人も多かろうと思いますが,
遊んでいるだけてはなく一応ちゃんとした学問であることを分かってもらえるよ
うな話をしたいと思います.





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