昨年度の模様は、2004年度名阪合同合宿をご覧ください。
今年は、物理、数学、化学に関する7セミナーが開講されます。
一つ一つの「泡」を形作っている"表面張力"を勉強することによって 世の中に様々な形(ビール,石鹸,宇宙の大規模構造,カニ,etc)で存在する 「泡」に関する理解を深めたい!
基本的に輪講形式で行いますが、具体的な現象 (ex.毛細管現象,表面張力の測定など)に関してはその都度、 実験を行い、自らの目で確かめます。
ちなみに・・・ 「泡」を理解するために"夜のセミナー"(ビールの観測・実験)は欠かせません。
スーパーカミオカンデを見学しに行きます。しかし、遊びに行くのではありません! 合宿1、2日目にカミオカンデに関する基礎知識、物理を勉強します。そこで疑問に 思ったことなどを心に留めておき、合宿3日目にカミオカンデに行って、そこで質問して しまおう!という企画です。
このセミナーでの勉強は、総合的学習です。今のところ考えているセミナーで勉強する ことは以下の通りです。(これら全部カミオカンデに関係したことです。)
これらのことを、オーバービュー的に勉強します。 もちろん、これだけのことを一気にやってしまうので、深い理解は得られないかもしれません。 しかし、ある程度ポイントを押さえた上で、 それぞれの分野が統合されたものを見ることはまた別の価値があると言えるでしょう。 大学で学ぶ物理はそもそも各論的に勉強しますから、 今回のように総合的に勉強する機会はむしろ貴重であると考えられます。
セミナーの進め方としては、まず最初の集まり(7月中)で、セミナーの発表の担当を決めます。 また、アポ取りなどの交渉役とその段取りについてもそこで話し合います。 そして、カミオカンデへの行き方などについてもそこで話し合います。
質問、セミナー参加の申し込み等は、yasuda@eken.phys.nagoya-u.ac.jpへお願いします。
テキストを第1章から勉強します。サードの定理の証明は飛ばします。第6章まで勉強する予定です。
発表の分担は、合宿の当日に決定します。
テキストの第4章を勉強します。
発表時間 | 発表者 | タイトル |
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9/8 20:00~ | 加耒 | 初期宇宙の音楽で探る宇宙論 |
9/9 15:00~ | 田中 | Brownian motion とその周辺で遊ぶ |
9/9 15:40~ | 新里 | 生物から学べ! ~GAの紹介~ |
9/9 20:00~ | 安田 | 大学教育と立花隆と自発的対称性の破れ |
9/9 20:40~ | 野呂 | 量子群の表現論と組み合わせ論 |
9/10 14:20~ | 藤森 | 映像処理の門の前に立つ ~画像処理と数学の関係~ |
9/10 15:00~ | 松崎 | スケール、階層性の物理 |
9/10 15:40~ | 長町 | 火山についてのエトセトラ |
最近、観測技術の向上により宇宙論という分野は急速に発展している。 この発表では宇宙論の基礎から始め、近年の観測結果によって得られた新たな宇宙像について概説する。
学部生が多いこともあり、pptで発表を行いヴィジュアル的に解説することにより、 一層の興味を引きだすことを目的とする。
1では1905年のEinsteinの論文をもとにBrownian motionについて解説し、さらに、今年私がやった実際の実験の結果を紹介する。
2ではEinstein relationが揺動散逸定理の最初の例であり、ここから非平衡統計力学が始まったことを説明する。
3ではBrownian motionを理解するための様々な道具や概念をまとめ、どれだ け広がりがあり、楽しいものかを力説したい。
地球には、さまざまな生物が多様な形態で存在している。ダーウィンの進化論によると 環境に応じた、より優秀な個体だけが子孫を残すことができ、劣等な個体は淘汰されてしまうという。 こうしたことを繰り返して、我々は進化してきたのだ。
今この”進化”を計算機上に作ってみよう。
「21世紀社会の中心的な担い手の1人になりたいと思うなら、これから勉強に次ぐ勉強が必要です。大学が用意してくれるカリキュラムをこなしていればそれでいいんだと思っていたら大間違いです。グローバルスタンダードからいって、日本の高等教育の水準は低いんです。自分自身でその上に積み上げをはかっていかないと、主体性を失い、ただの有象無象の1人となります。そして、社会的流砂の中の1粒のごとき存在として押し流されていくだけの人生を送ることになります。」
立花隆著、「脳を鍛える-東大講義「人間の現在」-」より。
私が専門にしているのは数学の中の表現論と呼ばれる分野です。
表現論とは、簡単に言うと「対称性」をベクトル空間の中に実現し、その内部構造を調べることを目的とする理論です。私は特に量子群という代数構造の表現論を研究しています。量子群の表現には組み合わせ論的な側面もあり、その守備範囲は数理物理学や幾何学にまでおよびます。
今回お話しするのは量子群の表現論と組み合わせ論、さらには数理物理学との関係に関するちょっとしたトピックです。1年生で学んだ線形代数の知識さえあれば、それ以上の予備知識はいりません。時間が短く、詳しく説明することはできませんが、より詳しく知りたければ飲み会の席で聞いてください。
皆さんが何気なく見ているコンピュータ・グラフィックの映像には実は大学レベルの数学が活用されています。今回のTalkでは数学が使われている映像処理の一例として、画像ファイルの中身には何が書かれているのかを紹介します。キーワードは「フーリエ変換」・「量子化」・「エントロピー」です。
私達の身の周りは、スケールに応じた物理学によって記述されています。
例えば、私達人間をミクロに見ていくと、原子が相互作用する物理系、さらにミクロに見ていくと、原子の構成物質である素粒子が支配的な相互作用の自由度となる系があるのですが、これらのミクロな自由度は私達人間の相互作用系(例えば、人が握手をするとか)では、無視できるものとなります。
このように、相互作用の``スケール”に順じて、支配的な物理自由度が指定され、物理が記述される様は、階層性の物理とよばれています。
ここでは、このような階層性の物理学を、なるべく難しい言葉を使わずに味わうことを目的としてトークしたいと思います。
火山といえばすぐに富士山みたいなのを想像するでしょうが、もちろんあんな格好してるものだけが火山ではありません。第一部では、「知ってそうで知らない火山のマメ知識」、第二部では「気象台における火山監視業務(の一部)」を紹介します。
締め切りは、2005年8月12日(金)でした。締め切りました。
急なキャンセルの場合は、幹事まで連絡をお願いします。可能な限り対応します。