2004年度名阪合同夏合宿

最終更新日:2004年8月24日
文責:足立 真訓(名大理・学部1年)、新里 隆(理学研究科M1)

「普段の講義では学ばないような視点から自然科学を考えてみませんか?」

毎夏恒例の名大理学部の合宿セミナーを、今年は阪大理学部と合同で行います。

テーマは、物理、数学、生物、化学、地球科学、分野を問わず3日間で自分が追求してみたいものならば何でも扱います。

今回開講するテーマとその内容は以下の通りです。

「力学系のススメ」

詳細は現在相談中です。

「宇宙の不思議発見!」

テキストは『物理学の廻廊 時空と重力』藤井保憲 著、産業図書、です。

内容は特殊相対論と一般相対論の初歩です。Schwarzshild解と光の湾曲を出すのが目的です。必要な道具は線形代数のみ(と思われます)。

「光合成とは何だろうか」

テキストは、『光合成』加藤栄 著、共立出版(1973) です。

このテキストの知識は前提として、(主に生物物理の観点から)各自興味 をもった内容についてある程度まとめてきて議論します。

「石の作り方」(岩石学)

テキストは、都城秋穂 久城育夫 共著:『岩石学Ⅲ』, 共立全書 です。

岩石の中でも特に火成岩・変成岩(とは何?という疑問はさておき)の作りかたを知ろうではないか!というお話です。

同じ材料でも、環境によってできる石の種類がかなり違うようですね。しかし、石が違う、というのはどういうことなのだろうか?材料が変わると、石はどのように変わるのだろう?環境を変えれば、石が変わる、のはなぜ?それは巷で噂の相転移?(最後は私の個人的な趣味ですが…)

などなど、基礎的・基本的な疑問をもとに、テキストの興味を持った個所を各自が読んできて発表する予定です。

皆さんの石についての疑問、教えてください。

「群 -自然にひそむ対称性」

群の基礎事実についての講演の後、有限群の例・Lie群、特にSO(3)・組みひも群の3テーマを参加者が分担して、セミナーをします。

テキストは以下の通りです。

  1. I. R. シャファレヴィッチ:『代数学とは何か』, シュプリンガーフェアラーク東京, 前書き・§1・12・13・14
  2. 山内恭彦:『回転群とその表現』, 岩波書店, 序文・第1章
  3. H. クネーラー:『幾何学 下』, シュプリンガーフェアラーク東京, 第6章
  4. 村上順:『結び目と量子群』, 朝倉書店, 第2章
  5. E. Artin: Braids and Permutations, Annals of Mathematics 29, 1948.
  6. E. Artin: The theory of braids, American Scientist 38, 1950.

また、参考書として、堀田良之:『代数入門』, 裳華房 があげられています。

「量子力学の不思議な世界」

テキストは、ファインマン, レイトン, サンズ :『ファインマン物理学V 量子力学』, 岩波書店 です。

「電子と有機の化け学」(化学)

テキストは、『基礎有機化学』ハート 著、培風館、です。

テキスト600ページ中、200ページほど進む予定です。「理科年表」と「有機化学模型キット」も使います。

おもに名大と阪大の理学部の学部生・大学院生が対象ですが、他大学・他学部の学生も大歓迎です。奮って参加ください。

募集要項

セミナー合宿について

JR中津川駅 から研修センターへはタクシーに分乗していきますが、 自力(車・バイク・自転車など)で来てもらっても構いません。

参加申し込みについて

以下の事項を記入して、西根達郎(名大理物理・S研)までE-mailで申し込んでください。

締め切りは、2004年8月23日(月)です。 キャンセルも同日まで受けつけています。締め切りました!

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